札幌の虐待ニュースの裏で起こっていること
札幌で2歳の女の子が虐待された事件。
その自宅の中が一体どうなっていたのか考えたことはありますか?
2歳の女の子がどんな環境で過ごしていたのか。家の中のことを想像したことはありますでしょうか?
13匹以上の猫も、半分以下の体重で糞尿まみれの中飼育放棄されていた現状。
こちら、今回のニュースで胸を痛めた方々には必ず読んでいただきたいなと思います。↓
http://nyantomo55.blog.fc2.com/blog-entry-1708.html
テレビでは一切まだ報道されていないです。
札幌の保護団体さんに警察から連絡があり、母親の逮捕と同時期に、そのマンションからたくさんの猫たちがレスキューされていたそうです。
保護団体さんの記事には、テレビでら報道されなかったことがたくさん書かれております。
ブログはこちら↓
http://nyantomo55.blog.fc2.com/blog-entry-1708.html
13匹の猫が、ガリガリで、糞尿まみれで見つかったそう。
どの猫も半分の体重しかなく、ノミや耳ダニに寄生され、非常に危険な状態だったそうです。
事件が公にあった直後、あのマンションに札幌の保護団体さんが猫のレスキューに入っていたのですね。
動物虐待はエスカレートして、やがて人が対象となる場合が多いといわれています。
私が子供のころ大きくニュースとなった、神戸の中学生が小学生を殺害した事件も、その中学生は猫を虐待していたと連日のニュースになっていたと記憶しています。
虐待だけではなく、 このような猫の飼育放棄(もちろん水をあげないご飯をあげない、不衛生な環境で飼うことは完全な虐待ですが)も、子供や人への影響していくと、言えるのかもしれません。
動物虐待を取り締まることは、動物のためだけではなく、子供や人への犯罪を防ぐごとにつながります。
動物を取り巻く問題と向き合うと、私たち人を取り巻く問題が違う角度から見えてくることもあります。
私も、きっとこのブログを読まれる方も、
動物が好きな方が多く、動物を取り巻く問題、殺処分や虐待や、このような飼育放棄に心を痛めて、なんとかしたいと思っていらっしゃる方が多いのでは、と思います。
動物の問題は、私たちの社会問題に大きな影響を受けています。
現在、2分に1組が離婚をしているといわれていますが、
夫婦が別れた事で、手離されたペットが保護団体さんに持ち込まれたり、保健所に持ち込まれたりします。
また孤独死をしてしまった
高齢者の方の自宅にペットが残されてしまったり、
入院したり、施設に入ることとなった事で、一緒に暮らせなくなり泣きながら手離された。という話を何度も聞いてきました。
今はっきりとはデータで分かりませんが、持ち込まれるペットは高齢者からが増えていると伺ったこともあります。
また、虐待をしたり、多頭飼育崩壊してしまう人は、精神状態を病んでいるとしか思えません。
私が学ぶ選択理論心理学では、
虐待や暴力などを「問題行動」=間違った方法で欲求を満たす行為
と呼びます。
この問題行動は何故起きるのか
その人が持つ「不幸感」から起こるとされています。
ではこの不幸感はどこから来るのか。
実は全て、不満足な人間関係から起こると言われているのです。
旦那とうまくいっていない、暴力を振るわれているとか。
地域や人から孤立している(最近あった猫虐待の犯人も同じようなことを言っていました)
仕事で大きなストレスを抱えている、など
不満足な人間関係からおこる大きなフラストレーションが、問題行動となり、最悪悲しい事件や犯罪に発展していく。
動物への犯罪も同じことが言えるのではないでしょうか。
以前市の動物愛護センターの職員さんがおっしゃっていました。
「動物を持ち込みにくる。話をとことん聴くと、結局は全て人間の問題なんです。
さっきも、親父が倒れたが、親父とは仲が悪く、実家のことが全くわからない。親父は犬を飼っていたが、犬まで面倒はみきれないと連れてきました。
昨日も離婚して実家に帰る方が連れてきました。
だから結局は人間の問題なんです。」
動物たちは、人間の問題に、常に大きな影響をうけます。
それはとても悲しいことです。
しかし、私たちが、逆に良い人間関係を築けたら。
家庭が満たされて、仕事や地域などの社会にも満たされて、周りの大切な人と良い人間関係を築けたら、
そばにいるペットにも良い関わりができると思います。
地域の動物にも興味関心をもつ余裕が生まれるかもしれません。
動物たちは常に、私たちの健康問題や人間関係に、非常によい影響を与えてくれます。
私たちが動物のためにできること。
それはある意味、周りの人達に何が出来るかを考える事でもあると思いました。
ここまでお読みいただき本当にありがとうございます。