SNS映えが動物たちを苦しめている
久しぶりに、ナショナルジオグラフィックを手に取りました。
環境問題や野生動物の雑誌で、学生時代は大好きで購読していました。
当時、研究室で野生動物のフィールドワークをしていた私は、胸をときめかせたり、時に苦しくしながら、ドキドキとこの雑誌を読んだものです。
久しぶりに手にとってみて、衝撃をうけました。
SNS映えという言葉が生まれ、インスタやfacebookで美しい景色や美味しいご飯の写真が気軽にシェアできる時代。
美しい野生動物もおなじく、SNSのターゲットになっている。
衝撃をうけたのはこちらの内容。
ナショナルジオグラフィック日本版https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/052300294/?ST=m_news
SNS映えを求めて、より多くの人が野生動物とのツーショットや餌付け、芸を求めてくるようになり、今野生動物の密猟が激化しているそうです。
私は、世界旅行が大好きです。
でも、観光地にいる野生動物とは写真は撮りません。
裏で動物たちがどんな扱いをされているのか分からないからです。
また、アジアにいっても、ゾウに乗ることはありません。
肉食動物は、人に危害を加えないよう爪や牙を抜かれて、動けないように鎖でがんじがらめにされています。
ゾウたちも言うことを聞かせるために、ひどく叩かれたりひどい扱いを受けている。
そして、劣悪な環境によるストレスや、病気やケガで、連れてこられて数日で死んでしまう動物もいます。
SNSが発達し、こんな風に野生動物も被害にあっている。
ゾウに乗ったとき、ゾウの頭が傷だらけで悲しくなったことがあります。
寺院のトラも、ぐったりしていて、写真を撮る気になれませんでした。
また、サーカスは行ったこともないし行きたいとも思わないけど、野生動物の言うことを聞かせるために、どんな行為が行われているのか、考えたら理解できると思います。
海外で野生動物の写真を撮りたいなら、私たち人間と野生動物が一緒に移ること自体が、不自然で恐ろしいことだと気づくべきです。
写真を撮りたいなら、保護施設や国立公園で、自然に生きている動物を撮りたいなと思います。
スリランカでは、象の孤児院や、亀の保護施設で写真を撮らせてもらいました。
でも、実際に行かなきゃ分からないこともたくさんありますよね。
わたしはサハラでラクダに乗りました。
その時、ベルベル人はラクダを子供みたいに可愛がっていました。ラクダもリラックスして、撫でて!とすり寄ってきました。
ドバイでもラクダにのりました。
ドバイのラクダは、みんな怯えているか気が立ってました。
こんな風に、自分の目で見て初めて、動物と人がどんな風に生きてるのか、どんな関係を築いているのかわかることもあります。
久しぶりに、野生動物のこと。
本気で発信してみました。
知ること。理解しようとすること。
そこからまた始めようと思います。
SDGsの最初の一歩は、興味関心をもつこと。
違う国の、違う人の苦しみを他人事にしないことだと思います。
サスティナブルな社会のために、この世で起こる全てを、他人事から自分事にしたいです。
ここまでお読み頂きありがとうございます😊